ということで第2回。
今日は、一軒家の選び方のポイントとその情報源。

俯瞰的な状況を知ろう

不動産を買いたい人は、100人中99人がまず不動産情報サイトを漁ると思う。suumoとかhomesとか。しかしここで出ている価格は、あくまで売主が決めた「希望売り出し価格」にすぎず、まずこの値段で成約することはないと考えた方が良い。もちろん、売る人がいないと、買うこともできないので、この価格は必要な情報だが、売る側の論理で適当に決めていることのほうが多いのだ。まず最初に知るべきなのは、その地域の地価の状況、そしてそれをもとに自分の中で、「この場所ならいくらまで出せる」という軸を作ること。それをもとに「指し値」ができるならば、不動産屋と対等以上の交渉に持ち込める。

地価の上昇・下落傾向を知ろう

その土地の地価が今どうなっているのかは、公示地価の上昇・下落率で知ることがだいたいできる。いろんなサイトがあるが、私が見やすいと思っているのはこのサイト:
https://tochidai.info/

町の公示地価の上下がグラフィカルにわかるようになっている。
2017年は地価が上昇トレンドになっているので、このタイミングで下落になっているような場所(たいていは、郊外のバス便地域)は、この先オリンピックが終わったら一体どうなるのやら…という感じ。だいたい、郊外のバス便地域が多い。駅から歩ける場所の価値は逆に上がっている。
これで、その地域の不動産を強気に買えるか、そうでないかがだいたい掴める。
(個人的には、将来駅までの交通はもっと手軽になっていくんじゃないかなーと思うので、郊外バス便地域を悲観することはないと思うけどね。)

その町の取引実績を知ろう

町の相場を知った次に知るべきなのは、過去の取引実績価格だ。
マンションでは、マンションごとに売り出し価格の過去の記録を民間でも記録するサイトが出ているが、こと一戸建てではそういう情報はほとんどない。。。と思いきや、実は実績情報はわりと転がっている。

不動産取引情報検索サイト
http://www.contract.reins.or.jp/
ここで、その土地の直近を含めた成約価格が出てくるから、わりと相場観が掴める。

で、さらに追い込んだ生情報を提供してくれるサイトもある。
http://tochi.mlit.go.jp/kakaku/torihikikakaku-info

こちらは生データで10年くらい前からのCSVデータが出ている。地番まではわからないけれど、建ぺい率や容積率も書いてあるので、町名で絞れれば、都市計画図とにらめっこして、だいたいどのへんかは掴める。
ターゲットを決めたら、このあたりで絞り込んでいこう。
(ただ、売買実績価格は、その時の売買の事情に大きく左右されることがある。例えば売主が売り急いでいたり、など。だから、「この値段で売れてるなら、うちもいけるだろう!」とはすぐにならないことには注意。)

地盤を知ろう

この辺まで来ると、もうだいたいその土地の善し悪しが分かるようになっていると思う。下見も十分したかもしれない。駅近で良い土地・・・と思ったら、実は洪水や津波で水没する可能性があるなど、天災に問題がある場合がある。それを見るのは土地のプロフィール。
https://jibannet.co.jp/karte/
ピンポイントで検索できるが、実際にはあくまでその土地の周辺地域の状況から判断した、地盤の善し悪しがわかるので、参考になる。

その上で、ようやく売り出し価格の確認をしよう

売り出し価格は、suumoよりも「不動産ジャパン」をオススメする。
https://www.fudousan.or.jp/

不動産情報は、賃貸でも売買でも、「レインズ」という全国不動産情報が一番掲載が速くて正確だ。これは国土交通省がレインズに登録を義務づけているから。そして、レインズ情報を表示する唯一のサイトが不動産ジャパンなわけ。
例えば、他のサイト(athomeやhomes、suumoなど)に掲載されているけれど、不動産ジャパンに載っていない情報は、たいてい古い情報だったりすることが多い(不動産屋の事務手続き次第というところはあるが)。ただ、他のサイトは写真など個別コンテンツがあるので、まずは不動産ジャパンで物件があるのを見てから、価格と地名でぐぐって詳細を追い込んでいこう。

どれくらいの築年数がコスパ良いの?

chaborinおすすめはズバリ「2000年以降」かつ「築20年以内」、徹底的にやるなら「1981年より前」

→まず、新築は購入した物件の玄関ドアを開けた(その瞬間、中古になると言われているw)だけで2割ほど価格が落ちると言われている。新築思考の人も、まずは築浅中古を見てみてもいいかも。(ただし、築浅中古は、その人がなぜ売ろうとしたかを見極めたい。それがそこに住めなくなった社会的な事情ではなく、土地や家屋が原因だと大変なことになる。)
もちろん築浅がいいのは決まっているが、それなりの価格にもなる。では、どのあたりの築年数の物件が、コストパフォーマンスの高い物件になるのかを考える。
税金で見てみよう。固定資産税では、減価償却によって、築20年で価値が最低の20%になる(ほぼ土地代だけになる)ので、20年が買い時の一つの目安になる。
次に、一戸建ての「経年劣化」を考える。一戸建ては、以下のサイトでおおよそのメンテナンス時期が書いてある。もしメンテナンスがされていないのであれば、そのメンテを購入と同時にすべきなので、当然その分価値が下がると思っていれば良い。逆にしっかりメンテナンスしている人であれば、価値の高い物件であると言える。
http://suumo.jp/journal/2015/09/28/97975/

この文長いので、簡単に書くと
・10年:7万円(クロス目地補修・水栓パッキン取替)
・20年:190万円(外壁塗装・防水やり直し・屋根補修・トイレ便座取替・エアコン交換)
・30年:150万円(クロス全張り替え・バルコニー防水打ち直し・洗面所床張り替え・畳新調・給湯器交換・調理器具交換)
という感じ。これらのメンテをしっかりしている家はお買い得、逆にメンテ?なにそれ?状態の家は価値がない(躯体構造そのものにダメージを受けている場合がある)。
どこまで手をかけているか、物件を見つけたら不動産屋に聞いてみるのがベター。それを不動産屋が即答できなければ、その不動産屋は、物件をまともに売ることを考えていないと思って良い。

これに加えて、昨日のネタで話した住宅ローン減税の「築20年以内」と、2000年の耐震基準を考えると、2017年現在だと、2000年頃の建築、すなわち「築17年」が一番オイシイ、ということがわかる。
(つまり、2020年まではずっと2000年がベストで、2021年からは築20年が一番おいしかろう、と思う。)
この程度の物件であれば、リフォームで構造部分までやりかえなければならないことは少なく、安くすむだろう。

一方、耐震含めて大規模にやりかえたい!というのであれば、むしろ旧耐震の1981年6月より前がベター。その分、リフォーム代は1000万を超えてくると思ったほうがいいが…。

固定資産税の価格想定

固定資産税は、土地と家屋に課税される。土地の課税価格は、路線価でわかる。
路線価と一言に言っても実は3つくらいあって、

  1. 固定資産税路線価
  2. 相続税路線価
  3. 公示地価

とまあいろいろあるのだが、まとめて見れるサイトがある↓
https://www.chikamap.jp/chikamap/Portal?mid=216

ここでいろいろ見てみるといいかも。
同じ住宅地は同じ評価になっていることが多いので、できるだけ入口(駅側)に近い方が「オイシイ」ということになる。このあたりは運の世界。

ということで、続きはまたあした。

4月に中古の一戸建て住宅を買って、リフォームをしている人として、ノウハウを残しておく。
雑多なメモなので、不明点があればコメントください。

[そもそもなぜ中古一戸建て住宅にしたか?]

買おうとしていた地域は既に開発されつくしていて、新築では良い物件が見あたらなかったし、高かった。土地だけというのも意外に高い。
だから、中古の家を探して、リフォームしたほうが安くつきそうなので、やってみたところ、実際やってみるとかなり難易度が高かったので、そのポイントをここに残していく。

[リフォーム住宅購入関連で受けられる補助金や税制(2017年現在)]

  • 直系尊属贈与税の控除(H29年度で700万円控除)・住宅ローン控除(H29年度は2000万円までの1%で10年間控除)

→家を買おうと思っている人なら誰でも見たことがある、住宅ローン控除と贈与税の控除。新築ならあっさりと控除できるが、中古には条件が付いている。条件とは、
 ・木造なら築20年以内、非木造なら築25年以内
 ・さもなければ、耐震構造評点が1.0を越えていること
 というもの。2000年以降の建物なら、まず築20年でクリアできるが、そうでないものは耐震構造評点を確認する必要がある。建築士さんに耐震診断を申し込めばわかるが、2000年以前の建物だと、1.0を越えていることはほぼ「まれ」と思って良い。診断には10〜15万程度かかるので、これも注意。ここぞと思った建物で診断したらアウトでしたー!というのが最悪なので、先に、トラブルになりそうなものを避ける努力は、本人がしなければならないのだ。

他にもいろいろ補助金があるので情報提供。

  • 住宅ストック支援事業(良質な既存住宅の購入)

https://stock-jutaku.jp/purchase/
このへんは毎年変わっていくので、2018年以降はまた新しい情報をご覧下さいな。「中古住宅売買かし保険」というのに入れて、初めて降りる補助金。ところがこの瑕疵保険に入る条件がチョー厳しい。
・まず、2016年9月時点で39歳までの人が対象。
・「インスペクション」というチェックをして、中古住宅売買かし保険が付保できること(付保できない場合は是正指示が出るので、それをリフォーム工事で実施すること)
大まかにはこれだけなんだけど、この「是正工事」が相当大変で、古い住宅にはまず付けられないとみていい。

  • 住宅ストック支援事業(住宅のエコリフォーム)

https://stock-jutaku.jp/reform/
こちらはまだ条件がゆるいので、こちらを積極的に狙っていくべき。ただ、これをやるには、施工業者が「事業登録業者」である必要があって、そういう業者を探す必要がある。
工務店・リフォームショップ全体の2〜3割もないが、逆に言えばこういうのを登録している業者は、アンテナの高い良い業者である可能性も高い。

耐震補強の支援は多いが、この場合、1981年より前の「旧耐震」の建物が対象になっていることが多い。つまり中途半端な新耐震(1981〜2000)は、補助金が出なくてむしろ不利なのだ。ここ要注意!
探しているところの自治体でどんな補助金が出そうかは、以下のリンクからどうぞ。
http://www.j-reform.com/reform-support/


というわけで、このへんの補助金を最大限活用すべく、まずは自分でわかるポイントを押さえていこう。

[下見をするとき、絶対に押さえておくべき中古住宅のポイント]

絶対基準(これに引っかかるとトラブルになるので手を出してはいけない)
  • 建築確認申請を全て出していること(途中で増築している場合は、増築の建築確認申請が出されていること)

→良くあるのは、「確認済証がない」というケースだが、これは要するに「申請は出して通っているけど、申請通りに建てたかどうかを確認していない」というケース。でもここで言うのは、そもそも申請すら出していないケースだ。
これはつきつめると、建築基準法で定めた手続きを踏んでいない(無確認建築)という「違反建築」である。各種補助金を使おうとしたとき、補助金がだいたい出ない。最悪は、建ぺい率・容積率違反物件。自治体に知られると除却命令(増築前に戻せという、現実的でない命令)が出るし、銀行の融資も下りない(降りても不利な利率となる)。
建築確認申請の書類は、たいてい元の持ち主が重要書類として持っているが、たまになくなっていることもある。そういう場合は、県市区町村の建築関係の課(場所によって違う)に行くと、「建築計画概要書」というのが手に入るので、これがあれば建築確認申請を出したという記録が残っていることになるので安心。コピーも取れる。これがないと銀行は融資してくれない。

  • 「瑕疵」がないこと(瑕疵とは、雨漏り、シロアリ、基礎のひび割れのこと。この3つのいずれかがある物件は、補修が必要になる。基礎は素人にはわかりにくいので、気になるポイントがあった建築士に聞いてみたほうがいい)
  • 床がふにゃふにゃしていないこと

→床がふにゃふにゃなのは、だいたいシロアリか湿気のせい。シロアリも湿気も家の大敵なので、リフォームしてもまたやってくるという悪循環に。絶対見逃さないこと。
逆に、床がたわんでいる(建築用語では「レベルが合っていない」という)のは、床の骨組み(大引:おおびきや根太:ねだ)からやり直す必要が出るので、若干費用がかさむが、直せる。ふにゃふにゃなのは家の基礎的な構造に問題があるということで、防湿対策を付け焼き刃でいろいろしていくことになるので、後々もトラブルになりがち。
(そこまでいくなら、いっそ立て替えてベタ基礎で・・・という誘惑にかられ続けることになる)

  • 木造軸組工法であること

→ツーバイフォーや軽量鉄骨構造などだと、リフォームするときに間取りをほぼ換えることができず、障害となる。耐震設計もどうにもできない。だから、リフォーム前提なら木造軸組を選ぶべき。ただし、完成度が高く、築浅で、ほとんど手直ししなくて良さそう!的な物件なら良いかもね?

推奨基準(これがあると安心)
  • 再建築不許可物件でないこと

→とはいえ安いので、検討するなら必ず確認すべきなのは「既存不適格」(昔は適法だったが、法改正によって適法でなくなってしまった物件)か、「違反建築」(最初から違反していた物件)か。この2つで大きく変わる。
→既存不適格なら、リノベーションをおおっぴらにやるのはかまわないが、違反建築は何をどういじっても、家を壊すまで違反建築でありつづけるし、接道をクリアしていない土地なら改築もできないので、本気の意味で「詰む」。

  • 全ての建築確認申請に、建築確認済証が交付されていること

→増築がある場合は特に注意。2000年以前は、増築で確認済証を取ることなどまれであったから、「みんな取ってないですよー」と不動産は言うけれど、実際にはここが補助金を受ける障害になる。これも、自治体の建築課に行けば記録が残っていて調べられるので、売主さんが「確認済証の紙が見あたらない!」という場合でも、問題はない。要は、当時実際に確認したかどうかが問題なのだ。

  • 2000年以降(H12年〜)の建築である

→1981年(S56年〜)の「新耐震基準」に沿っていれば耐震がしっかりしている、という言説があるが、間違っていると言わざるを得ない(マンションは知らないけど、一戸建ては絶対)。新耐震基準になってから数年は、設計上の壁量は確保されているものの、大工が慣れていなくて施工があいまいなことが多く、例えば筋かいが入っていても釘打ちだけで金物が使われていなかったりして、想定している耐力が出ていないことが多い、というかほぼ全てそんな感じ。だから、耐震診断すると、新耐震なら設計上クリアしているはずの「評点1.0」は絶対に出ない。
本当に一部の先進的な工務店や厳格な基準を持つハウスメーカーと、それを理解している施主がやった注文住宅だけがクリアしていると見ていい。そんな家は1割以下だ。だいたい、何かしらの追加工事が必要になる。どれくらいになるかという話はまた今度(これはこれでいろいろある)
2000年の改正基準法で、細かな施工の内容も規定されたので、2000年以降の建物であれば、ほぼ耐震は問題ないと言える。逆に81年以降の新耐震は、はっきり言って「耐震」という実効性は疑問符が付く。
逆に、大幅に耐震をやりなおす前提なのだとしたら、S56.6前後のことなど何も気にしなくていい。旧耐震でも新耐震でも、2000年より前は素で評点1.0になることはまずないから。あとは、耐震設計のお値段と中古物件価格の勝負。(といっても、築30年越えたら、日本市場ではだいたい家の価値はゼロになるから、今の家が良い素材になりそうかどうかだけが基準になると思っていい。)
むしろ、旧耐震のほうが耐震補強補助金が出ることがあるので、トータルで見るとプラスだったりもする。

  • かび臭くないこと

→長い間空家だと、どうしてもかび臭くなってしまうのだけど、それ以上に重要なのが床下。かびくさい原因が、単なる空家の問題なのか、床下や壁の中が問題なのかはしっかり見る必要がある。住んでいるのにかびくさいのだとしたら、たいてい壁の中に問題あり。

  • 家の前の道が広いこと

→引越屋リフォーム業者の車が止めやすいだけでなく、知り合いや家族が気軽に遊びに来れる家になる。むしろ最重要ポイントの一つかも。2台目のカーポートスペースがあっても○。

  • 水回りの不具合

→水回りはだいたい取り替えることになるから、言うほど気にすることはない。ただし、水漏れで躯体(柱や大引きなど)が痛んでいないかは気をつけるべき。たいてい、洗面に床下点検口が付いてるから、そこを見れば雰囲気はわかる。ユニットバスならまず大丈夫。ユニットバスでない在来のお風呂なら、まず必ずユニットバスにリフォームすることになるので、+100万円はかかると見てよい。

それほど重要でないこと(素人目には「まずい」と思っても、案外大丈夫なこと)
  • クロスの汚れ、壁の穴

→クロスは必ず張り替えるから、何の問題もなし。壁の穴はだいたい石膏ボードの穴なのですが、補修でどうにでもなります。この2つ、目立つから問題になりやすいけれど、リフォーム前提なら特に問題ではないです。


のこりは次回!

省電力なWindows Home Server2011で作るPT2サーバ の覚え書き(あらすじとハードウェア購入編)

我が家ではテレビの録画をTorneでしていたのですが、最近ちょっと問題が。
もともとテレビっ子でも何でもないので、朝の連ドラと、世界の車窓からとか、ちょっとだけ気になるアニメを毎日ぱらぱらさくさく見たいだけだったので、BDレコーダを買うでもなく、たまたま手元にあったPS3と、当時発売したてのTorneを使って夢のような録画生活で大勝利!なーんて思って、朝ドラや世界の車窓からをばかすか録画していたら、なんとTorneの仕様の「1800本以上撮れない」制限にかかってしまいました…。
なんという誤算。


そこで、時流に乗って、PT2サーバを作成することにしました。しかし、案外いろいろ手間がかかるので、覚え書きを作成することにしました。

サーバ構築の目的

昔は「自宅サーバなんてcgiを無制限に使えるようにWebサーバやらFTPサーバやら立てちゃう一部の酔狂な人の遊び場だよね」なーんて思ってたら、最近はさらにいろんなことができるようになったんですね。
そういうわけで私のサーバ構築の目的は、

    • 家のひかり電話iPhone経由で接続、03局番でかけて、家電話の着信もiPhoneで受けちゃうためのPPTPサーバを立てる
    • 録画サーバにして、ついでにエンコードもして動画を撮りためちゃう
    • 家からストリーミングで、撮りためた動画を見まくっちゃう
    • 家のPCで、最近エンタープライズ方面で流行りはじめてるVDI(バーチャルデスクトップ)を自宅サーバで運用して、どのマシンからも同じデスクトップ環境を実現してログも何も集中運用してむふふなオンライン人間になっちゃう


・・・なーんて、夢物語を考えています。

まずは楽しいハードウェアのお買い物

まず、録画マシンを作らなければなりません。
私の手元に幸いにしてPT2があったので、これをもとに常時起動のサーバを作ることにしました。
省電力でお安い鼻毛鯖なんて選択肢もあったんですが、鼻毛鯖はSandyBridgeではない…とのことなので、今なら2100Tで自作かな?ということに。

お買い物リストは、最近(2011/11現在)の低電力サーバの鉄板構成らしいもので構成することに。

    • CPU:Core i3 2100T (2.5GHz/2C4T/TDP35W) → 最終的には2120T(2.6GHz/2C4T/TDP35W)にしました。
    • M/B:Intel DB65ALB3 (低電力の鉄板マザーだけど、イマドキUSB3.0が付いていない…)
    • CASE:SST-TJ08B-E(SilverstoneのMicroATXケース。イイ感じ)
    • 電源:Huntkey 絢風300(低電力時に最大変換効率の威力を発揮すると言われている、80Plus Gold電源)
    • メモリ:8GB(4GB x2)(買いにいったら8GBx2なんてのもあったけど、電力を消費しそうだったので8GBで)
    • OS: Windows Home Server 2011(Windows7でもいいけど、2008R2ベースのOSを自前運用したいよね)
    • SSD:Crucial M4 CT128(低消費電力ならSSD化しないとね)


ということで、12/3、雨上がりの秋葉原に出撃。
既に7時前だったのもあって、相見積もりを各店舗回って取りまくって、一番安かったところにすることに。

DOSパラ パーツ館

詳しそうな方に声をかけたところ、別の方(色白長身眼鏡っ娘な人)が呼ばれて対応。2100Tが終売らしく、2120T(2.6G/2C4T/35W。2100Tに0.1Gクロックアップしたもの)または2100(2.5G/2C4T/65W。2100Tの省電力でないモデル)をお奨めしてきました。ただし、2120Tは新型なので、DB65ALB3との適合を調べても載って書いていなかったとのこと。見積もりお願いしてからずいぶん遅い…、と思っていたら、そういうことだったんですね。ありがとうございます。
→早速追試しましたが、DB65ALB3 BIOS Vresion ALB6510H.86A.0052.2011.0520.1652では、Core i3 2120Tをモデルナンバー込みで認識しました。ということで、問題なく適合します。

クレバリー インターネット館

レジにいた店員さんに声をかける。構成を見るや、「省電力サーバを作られるんですね?(にやり)」と言ってきました。さすが。残念ながら、DB65ALB3の取扱いがなく、取り寄せになる…とのことだったので、せっかくお値段出していただきましたが断念。

Tsukumo Ex. 6F

パーツ一式が決まっていたら、ここに直接行けばお値段はじき出してくれます。「他のお店の値段があったら合わせることもできますよ」なんて、どこかのヤマダ電機みたいなことを仰っていました。お値段がかなり高めだったので断念。


ArkやFreeTも回るつもりだったのですが、時間が押してしまったので断念、ドスパラで購入しました。しめて69,360円。鼻毛鯖だと16,000円+OS代(8,000円くらい)+BD-ROM代(9,000円くらい)だったりするので、もうなんだか全然コストパフォーマンスは悪いんですが、いいんだ!Sandy鯖作りたかったんだ!


さて、翌日朝から組み立て&インストール開始です。つづく。

[自作PC]省電力なWindows Home Server2011で作るPT2サーバ の覚え書き(Windows Home Server2011導入編)

…ということで、翌朝30分ほどでさくっとくみ上げて、Windows Home Server2011(WHS2011)をインストール開始! ただ、このOSはインストールにいろいろと制約があるようで、インストールには160GBないとダメとか。
そこで、いろいろ情報を収集しました。結果、様々な方法があることがわかりましたが、私はこの方法で成功しました:

  1. 6GB以上の、中身が全部消えても良いUSBメモリを用意する。
    • 私が使ったもの:そのへんに転がってたTranscend 8GB microSDHC Class6(これ、Class6のくせにかなり遅くて使い道に困ってた)+SDカード変換+USB SDカードリーダ
  2. Windows7(たぶんXPでも大丈夫?)のスタートメニュー>コンピュータ(右クリック)→管理(G)→記憶域-ディスクの管理、で、USBメモリリムーバブルディスクパーティションを右クリック→フォーマット(F)
    • このとき、NTFSでフォーマットした。(FAT32でもうまくいくのかな?やってないので不明)
  3. フォーマット完了後、Windows Home Server2011のディスク1(サーバーインストール)のディスクの中身を全て普通にWindowsファイルコピーでUSBメモリにコピーする。
  4. スタートメニュー>CMD(コマンドプロンプト)右クリックで[管理者として実行]。
  5. 仮にUSBメモリのドライブがUドライブだとすると、プロンプトで、"U:\boot\bootsect /nt60 U: /mbr" を実行。
    • 私が最初に試したときは、cannnot うんちゃらと実行失敗メッセージが出たが、コマンドプロンプトを管理者権限で実行してなかったせいだった。管理者権限で実行は大切。
  6. USBメモリのルートディレクトリに、[cfg.ini]を置いておく(もともとは存在しない)。中身は以下の通り。

[WinPE]
ConfigDisk=1
CheckReqs=0
WindowsPartitionSize=MAX

[InitialConfiguration]
AcceptEula=true
AcceptOEMEula=true
ServerName=chabosrv
PlainTextPassword=パスワード
PasswordHint=パスワードのヒント
Settings=All

    • これが、いわゆるオートインストールスクリプト。160GB制限を回避する方法として有名。
  1. DB65ALの起動メニュー(電源投入直後にF10キーで入れる)で、USBメモリからブートするよう指定する。
    • どれを指定するかは、USBメモリの種類や、フォーマットのやり方によっても変わるらしい…。
  2. うまくブートすれば、おなじみのWindowsインストール時のドライバ読み込み画面が出てくる。
  3. どんどんインストールされるのだが、リブート時にUSBメモリから再度ブートしてしまうとインストーラが継続しないので、BIOSメニューでは、USBメモリから優先ブートしないようにしておくこと。
  4. さらにインストールが進む。すると、「ネットワークドライバがないからインストールが継続できない」と言われてインストールが止まってしまう。
  5. ここで、[ネットワークドライブにインストール]を選ぶと、デバイスマネージャが出てくる。(このボタン、どう考えても誤訳だよね…)(cf: http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/operation/7workgroup03/7workgroup03_01.html の「インストール・エラーの例」の項)
  6. このネットワークドライバは、なんとDB65ALのマザーボード附属ドライバCDではインストールできない(DB65AL自体、WHS2011の元であるWindows Server 2008 r2がサポート外)ので、先人のページを見てドライバinfを改造、先ほど使ったUSBメモリに改造inf+ドライバを突っ込んでインストールする。(cf: http://timeofmaterial.blog38.fc2.com/blog-entry-550.html )←たぶん、初心者はここが最難関と思う…
  7. これでインストールが何とかかんとか終了する。
  8. インストール完了後、デバイスマネージャからディスプレイドライバ、サウンドドライバ、チップセットinf等、諸々のツールを入れる。ここからは、DB65ALのドライバCDを使って、Vista/7 64bitのものを選べば可能。


というわけで、サーバOSの制約のきつさを嫌と言うほど味わいました。ここまで、自作に慣れっこな私でだいたい4時間。インストールに慣れてない方だと1日仕事になるのは間違いないと思います。ご注意を…。

ここまで来て、ワットモニターで消費電力を見たところ、アイドル状態で19.4W。20W切ってる…! まだPT2関連のソフトとかdiceとか入れてないのでこれから増えたりするとは思うけど、今のところこの上ない省電力サーバになりそうです!


(つづく)

省電力なWindows Home Server2011で作るPT2サーバ の覚え書き(PT2設定編)

ここからは書いてもリンク集の寄せ集めになるので、PT2まとめwikiにお任せ。
やったことは、

    • TVtestのインストール・動作確認
    • RemoteDesktopのインストール(動作難航中)
    • NASからの移行


こんなところです。まだまだ時間かかりそうだけど、とりあえずターミナルサービスは動くようになったので、ひとまずOK。あとはのんびりやりますか。

ついったー中華街オフのお知らせ


(※このオフ会は終了しました。ありがとうございました。)

1/2の流れを見ると、横浜出身とは言うけど神奈川出身とは言わない横浜の人は、中華街にあまり足を運ばないということが判明。
それならせっかくだから中華街でオフってみましょう。飲茶!飲茶!
横浜に関わりのある方もない方も、中華街に関わりが深い方も一度も行ったことない方も関係なしにみんなで中華街へGO!
ちなみに私も中華街にはそれほど足を運ばなかった元横浜市民です。
もし中華街マスターな方がいらっしゃったら是非良いとこ教えてください><


日程(決めました):
1/6(日) 14:00 JR石川町駅北口改札口集合
食べようと思ってる飲茶は↓
http://www.shofukumon.com/menu/yamucha.html
http://r.gnavi.co.jp/g384100/menu1.htm
飲茶コースで2,625円(食べ放題)。ちょっと並ぶかも・・・


4〜5人でちんまりなオフを予定してます。
参加希望の方はtwitterのidを添えて、コメントまでご返信くださいませ〜。